野菜ものしり事典

有機栽培とは 

有機栽培とは一定の農場の圃場(ほじょう)で3年間以上、無農薬(化学合成農薬無使用)、無化学肥料(有機質肥料)で栽培した農産物であること。
*もっとも大切なのは土作り。
落ち葉、鶏糞、牛糞、魚粉、米糠、もみ殻などなどから堆肥作り。

有機食品の検査認定・表示制度の創設 
日本農林規格(JAS)法の改正により有機食品の検査認定・表示が法制化されることになりました。
「有機JASマーク」の付された農産物は、その生産から最終包装に至るまで、有機性が侵されることのないよう厳しく検査された、生産、維持、管理などの工程を経ており、このマークが付いていないと[有機○○」、「オーガニック○○」と表示することが出来なくなりました。
「一定の農場で3年間以上、農薬や化学肥料を全く使わずに栽培したもの、さらに、その生産から最終包装に至るまで、有機性が侵されることのないよう厳しく第三者認定機関(国内67機関)の検査されたものに限り、JASのマークとともに有機又はオーガニックの表示が認めらることになりました。」

連作障害について 

連作障害について 
連作障害の出にくい野菜   サツマイモ、カボチャ、コマツナ、タマネギ 
連作障害の出やすい野菜   エンドウ、スイカ、メロン、ナス、トマト、ハクサイ 

連作年限 
   1年休閑  ホウレンソウ、コカブ、インゲン豆、ミズナ、タカナ、ターサイ  
   2年休閑  ニラ、パセリ、レタス、サラダ菜、ハクサイ、キュウリ、イチゴ 

   3−4年休閑  ナス、トマト、ピーマン、メロン、ウリ、サトイモ 
   4−5年休閑  エンドウ、スイカ 

連作障害はその野菜特有の病害菌が根や茎の残渣で増殖し、胞子の形態で生きのび連作により再集結する。 

裁植密度 

南北に向けて植えると良い、また一株一株の植栽間隔をとることにより日光、風通しなどの生育空間を与える。
植え付け間隔は30cm×60cm

病害虫

モモアカアブラムシ
寄主植物はダイコン・ホウレンソウ・ジャガイモをなど、季節によって大きく変化する。秋にはモモ・ウメなどのバラ科植物に移り、卵態で越冬して春まで過ごす。
無翅胎生虫として越冬しているものも多い。

ヨトウムシ
幼虫は集団生活をする。
成虫になってからは昼間は株元や土の中に潜み、夜間に出てきて葉を食い荒す。は漢字では「夜盗虫」と書きます。読んで字のごとく夜行性で、夜の間に葉をかじってしまいます。

コナガ
葉裏にいて葉を薄皮だけ残して食う。
新芽の部分にしばしば潜り込み、発生が多いと芯止まりになる。

そうか病
<防除>
ジャガイモの連作を避け、土壌にPHを下げるために酸性肥料を与える。

疫病
<防除>
健全な種イモを使用し、発病した株は抜き取る

べと病
<防除>
多発した畑での連作を避ける。排水を良くする。

軟腐病
<防除>
アブラナ科の作物を侵すので、多発した畑での連作を避ける。排水を良くする。




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